柳下毅一郎スペシャルインタビュー 「オリジナリティなんて大したことない」(エキサイト・ブックス)

Andy2004-03-07

 http://media.excite.co.jp/book/interview/200402/
 id:andre1977さんとこで知った記事。映画からSF、殺人研究まで。



蓮實重彦が凄いのは、たとえばツイ・ハークの香港アクションを見て「ワイヤー・アクションが凄いです」って言うと、「その吊りってなんですか? あなたはワイヤーが見えたんですか?」って問いかけるところですね。「それが本当に空を飛んでいる人を映したんじゃないってあなたにはわかるんですか?」ただの屁理屈なんだけど(笑)。つまり画面だけを見ろ、SFXがどうしたとかそんなのは映画に関係ない話だろう、と言うわけです。「ワイヤー・アクションが凄い映画」ではなくて、「人が宙に浮かぶ映画」なんだっていうわけですね。「画面に映っているもの」が映画だって定義するというのはそういうことです。ただ、ぼくは天の邪鬼なんで、それが映画なんだとしたら、そこで切り落とされるものがあるはずだ、ってそっちの方が気になってしまった。映画の楽しみはスクリーンの外側にもある。

そういや「ジェノサイドの丘―ルワンダ虐殺の隠された真実」(ASIN:4872901584)を読もうと思ったまま探すの忘れてた。