若き勇者たち(1984 監督:ジョン・ミリアス)
まだまだ続く999円DVD。
http://www.foxjapan.com/dvd-video/cgibin/UserSearch/index_dvd.cgi?id=2178
パッケージ解説文より引用。
事件が起こったのはある夏の朝、コロラド州の小さな町だった。突如現れた大型ヘリから何千というパラシュートが降り立った。爆音、悲鳴、無差別に発砲する兵士。第3次大戦勃発とも知らず、恐怖と混乱の中で山へ逃れた8人の少年少女。極限の怒りと悲しみに駆り立てられ、否応なしに銃を取った彼らの顔にはまだ幼さが残っていた…。パトリック・スウェイジ、チャーリー・シーンをはじめ、ヤングスターが勢揃いして繰り広げる鮮烈な戦争アクション映画。
公開当時、右翼映画だとかなんとかちょっと騒がれた記憶が。そういう評判だけは鮮明に覚えているくせに、今日まで本体を観たことがなかったというのはいつものとおり。
で、感想ですが、監督ジョン・ミリアスにとっては、ストーリーはどうでもよかったのではないかと。少年少女が侵略軍と徹底的に戦う、というシチュエーションが描きたかっただけではないかと。主人公たちのバックグラウンドや過去のエピソードが全くといっていいほど語られないんだよな。せいぜい会話の中で少し出てくるくらい。
そういうわけで、観てるこちらとしては主人公たちに感情移入しにくくなってしまっているんだけど、きっとそれもどうでもよかったんでしょう。
いやむしろ、映画館にやってくる同世代の平凡な少年少女たちと主人公たちはイコールなんだよ、それぞれのキャラクターに自分を投影して観なさいよ、というメッセージを込めてあえて描かなかったのかもね。(好意的妄想)
余談だけど、フセイン元大統領拘束作戦の「レッド・ドーン(赤い夜明け)作戦」って名前は、この映画の原題からとったらしい(↓)
http://asobi.info/noriko/archives/000276.html
ご丁寧に主人公たちが作ったゲリラ組織名「ウルブリン」も引用してるとか。こういうのって誰が決めるんだろう。
それともうひとつ。この映画は、アメリカの「ヘイスティング・バッド・シネマ・ソサエティ」というところが選んだ「映画百年、駄作百選」というリストに含まれているそうな。
http://www1.kcn.ne.jp/~pop/stinkers/stinkers00.html
駄作と切って捨てるにはなんか居心地悪い映画だったんだけどね…立て続けに2回観ちゃったし。