ローラーボール(1975 監督:ノーマン・ジュイソン)

Andy2004-05-09

 今日も999円DVD。
 http://www.foxjapan.com/dvd-video/frameset.html?/dvd-video/cgibin/UserSearch/index_dvd.cgi?jan=4988142191328
 これ、小学生の頃に映画館で予告編を見て、ひどく興奮した記憶がある。しかし結局そのあと一度も見ることなく今日に至ってしまった。
 作品内容についてパッケージから引用。

西暦2018年。世界からは国家も国境も消滅し、巨大な大企業が世界を支配していた。戦争も犯罪もなくなった近未来社会で、唯一人類の闘争心をかきたてる娯楽があった。”ローラーボール”と呼ばれる、残酷を極める殺人ゲームだ。中でも、ヒューストンチームを代表するスーパーヒーローのジョナサンは、世間を揺るがす影響力を持ちつつあった。そんな彼の存在に脅威を感じた大企業のトップたちは、ジョナサンに暗殺ゲームを仕組むのだが……。

 かつてのSF者としては、なんかもう笑い出したくなるくらいわくわくしてしまう設定。でも実際に見てみたら、かなり退屈な映画でした。
 まず、最大の見せ場であるはずのローラーボールの競技シーンなんだけど、いかんせんこの映画が作られて30年、様々な暴力描写に慣れきってしまった目から見ると、もうなんかぬるい。当時見てたらきっとそれなりにスゲエと思ったのかもしれんが。
 それから妙な社会批判みたいなものがまたぬるくて。中途半端っつーか。作品自体のダラダラ感を増している要因のひとつ。
 おまけ収録のメイキングで、監督が「この映画は未来を予測していた。現代にこそふさわしい」みたいなことを言って一人悦に入っているんだけども、当時も今もこういう映画を見る人は、現実では見ることのできないドギツイものが見たくて見るわけで。別に未来社会批判を見たいわけじゃないでしょ。で、出来はともかくとして、彼はそういう映像をエンターテインメントとして観客に提供しようとしていたわけで。そのあたりに目をつぶって社会派ぶるのってどうにも好きになれないっす。
 つーわけで、30年前に見るべきだったなあ。
 そういや、これって「ダイ・ハード」のジョン・マクティアナン監督によって2001年にリメイクされたんだっけ。
 そちらの方の評価も見てみたけど(↓)さんざんですな…褒めてる人一人もいない…ラジー賞(ワースト助演女優賞)もとってるのか…。
 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=234508#UserComment
 この方の評価(↓)もなかなか手厳しい。
 http://www.ywad.com/movies/734.html