別冊映画秘宝「実録殺人映画ロードマップ」(洋泉社 2004)ASIN:4896918061
柳下毅一郎監修。これって、大昔の「映画秘宝」に予告されてたやつがやっとリリースされたってことなのでしょうか。
以下目次から抜粋。
○テキサスを震撼させた殺人一家の「恐怖の屋敷」『テキサス・チェーンソー』
○呪われたハードコア・ホラー『悪魔のいけにえ』
○GOTHカルト教祖が夢想した「吸血鬼殺人」
○グリーン・リバーで40人以上の女を殺した男の「倒錯」した性
○ワシントンの無差別連続射殺魔が照準を定めた本当の「敵」
○『エレファント』コロンバイン高校虐殺事件
○『パラダイス・ロスト』連続幼児殺害事件の真犯人が不敵に笑う現代の「魔女狩り」
○ピザ配達人の首に「時限爆弾」をはめ込んだ正体不明の男の行方
○「殺人王国」メキシコの神話、300人が次々殺される街
○タイの犯罪新聞に踊る「狂気」の見出し
○中国〜目撃者は1人残らず始末する「65人殺し男」
○韓国〜『殺人の追憶』10人の女を殺害した姿なき犯人が消えた「闇」
○日本〜『丑三つの村』『八つ墓村』殺人記録日本一、津山30人殺しの現場に今も漂う「妖気」
「実録殺人映画」と銘打ちながら、映画化されていない犯罪のルポも多い。アジアでの事件が多く取り上げられているのも特徴的。
ひとつひとつの記事はそれなりに読み応えがあるのだが、いかんせんボリュームが少ない。昔の「映画秘宝」(「エド・ウッドとサイテー映画の世界」とか「底抜け超大作」とか「日常洋画劇場」とか)くらいの濃さがあったら凄まじい本になったと思うのだが。
ちなみに以下の事件については、過去にこの日記でとりあげています。
▼グリーン・リバー殺人事件
http://d.hatena.ne.jp/Andy/20031108#p1
▼ワシントン近郊連続狙撃事件
http://d.hatena.ne.jp/Andy/20031122#p1
▼中国65人殺害事件
http://d.hatena.ne.jp/Andy/20031124#p1